PROFILE:No. 11

ウィトルウィウス

  • 時代 前1世紀頃
  • 出身地 ローマ
  • 肩書き 建築家
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古代ローマの建築家

ウィトルウィウスは、紀元前1世紀頃に活躍した建築家です。その頃プトレマイオス王朝は終焉を迎え、エジプトはローマに併合されて地中海アジアの大部分がローマの領土となっていました。当時ローマでは巨大な石造建築、大浴場や柱廊付の建物や庭園、それに遠方から水を流す水道の建設が盛んに行なわれるようになりました。それを指揮したのがウィトルウィウスです。彼が著した全10巻の『建築について』という著作は、その後長い間千年以上も、後のルネサンス期の建築設計者に至るまで大きな影響を与えました。

ウィトルウィウスはギリシアの理論数学をある程度理解していたかもしれませんが、むしろオリエントの実用数学を好んで用いていたようです。ウィトルウィウスは、正方形が2つ並んだ形、あるいは3つ並んだ形の作図法についても述べています。この議論の中には3 – 4 – 5 の直角三角形が現れます。

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動画解説があります▼

4-6.古代ローマとルネサンス:ウィトルウィウスと実用数学

ウィトルウィウス的人体図

ウィトルウィウスの名前はレオナルド・ダ・ヴィンチが描いた「ウィトルウィウス的人体図」で有名です。レオナルド・ダ・ヴィンチはルネサンス期の最も有名な芸術家の一人ですが、主に独学で数学を学び「ウィトルウィウス的人体図」を描きました。ウィトルウィウス的人体図には黄金比が隠されているという説がありますが、これは本当でしょうか?

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5-4.ウィトルウィウス的人体図と黄金比

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