ウィトルウィウス とは？
紀元前1世紀のローマ時代に活躍した建築家、技術者、著述家。ルネサンス期にレオナルド・ダ・ヴィンチが描いた「ウィトルウィウス的人体図」が有名ですが、彼自身については多くが謎に包まれており、詳細な記録はあまり残っていません。
時代背景 ウィトルウィウス が活躍した時代はどんな時代?
ウィトルウィウスが活躍したのは、紀元前1世紀のローマ帝国時代、特にユリウス・カエサルや初代皇帝アウグストゥスの治世の頃です。当時ローマでは様々な建設事業が行われており、彼は多くのプロジェクトを手がけたとされています。
古代ローマの建築家、著作『建築について』
ウィトルウィウスは、紀元前1世紀頃に活躍した建築家です。その頃プトレマイオス王朝は終焉を迎え、エジプトはローマに併合されて地中海アジアの大部分がローマの領土となっていました。当時ローマでは巨大な石造建築、大浴場や柱廊付の建物や庭園、それに遠方から水を流す水道の建設が盛んに行なわれるようになりました。それを指揮したのがウィトルウィウスとされています。彼が著した全10巻の『建築について』という著作は現存する最古の建築論で、建築理論、構造技術、美術、工学、都市計画など幅広い分野にわたって記述されています。その思想は長きに渡り、ルネサンス期の建築設計者に至るまで大きな影響を与えました。
ウィトルウィウスはギリシアの理論数学をある程度理解していたかもしれませんが、むしろオリエントの実用数学を好んで用いていたようです。ウィトルウィウスは、正方形が２つ並んだ形、あるいは３つ並んだ形の作図法についても述べています。この議論の中には3 – 4 – 5 の直角三角形が現れます。
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ウィトルウィウス的人体図
ウィトルウィウスは著書『建築について』で、人間の体の比率が幾何学的な形状（正方形や円）に当てはまると述べ、人体と建築の美しい比例関係に触れています。ウィトルウィウスの名前はレオナルド・ダ・ヴィンチが描いた「ウィトルウィウス的人体図」で有名です。レオナルド・ダ・ヴィンチはルネサンス期の最も有名な芸術家の一人ですが、主に独学で数学を学び「ウィトルウィウス的人体図」を描きました。ウィトルウィウス的人体図には黄金比が隠されているという説がありますが、これは本当でしょうか？
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