ユークリッドがといたピタゴラスの定理の美しい照明についての動画解説です。 記事はこちら
ピタゴラス とは?
古代ギリシアの宗教家・数学者・哲学者。ピタゴラスは数には神秘的な力があると信じ、数に意味を持たせました。この数学的な発見と宗教的な教義を組み合わせることで、独自の思想体系を築き、宇宙の原理を数と結び付けました。
「万物は数と調和によって統一されている」という考えを持ち、宇宙の法則や自然の秩序に対する信念を重視しました。
時代背景 ピタゴラス が活躍した時代はどんな時代?
ピタゴラスが生まれたのはイオニア地方のエーゲ海に浮かぶサモス島といわれています。サモス島は古くからギリシア人が住みつき、ピタゴラスが生まれる頃にはギリシア世界有数のポリスに成長していました。
周辺背景 ピタゴラス が活躍した国とその周辺情報
ピタゴラスが生まれたころのギリシア世界の地理を確認しておきましょう。ギリシア本土の東側にはアテナイ(アテネの古名)があり、その東側のエーゲ海には数多くの島々が散らばっています。南には少し大きな島、クレタ島があり、さらに東は現在のトルコで小アジアともいいますが、古代史ではアナトリアと呼ばれています。アナトリアの東の沿岸部をイオニア地方といいます。アナトリアの北は黒海です。また、イオニア地方の南の地中海の東岸をレヴァント地方といいます。さらに南に下ると、エジプトのナイル河口の三角地帯に行き当たります。これらの東地中海の沿岸部一帯は古くから、エジプト文明とメソポタミア文明という二大文明の周辺部として文明がさかえ、巨大な交易のネットワークが築かれていました。
![](https://mathematica.site/wp-content/uploads/2021/08/ピタゴラスvol1-1-3.png)
ピタゴラスの定理 の由来となった人物
直角三角形の3辺の長さの関係を表す「三平方の定理」は「ピタゴラスの定理」ともよばれ、幾何学の定理の中で最もよく知られた定理です。
ピタゴラスの定理をみたす自然数の組、例えば(3, 4, 5 )や(5, 12, 13) などは ピタゴラス数 と呼ばれています。
ピタゴラスの定理の解説はこちら▼
ピタゴラスの定理 とは
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後世に大きな影響を与えた数秘術
ピタゴラスは、数には神秘的な力があると信じていて、一つずつの数にいろいろな意味を持たせ、世界(あるいは宇宙)に生じるさまざまなことがらに数を結び付けました。一つ一つの数は独自の個性を持っていると考えたのです。このような“ 一つ一つの数には意味がある” という考えを 数秘主義 といいます。ピタゴラスの数秘主義は、中世や近世のヨーロッパ中世や近世のヨーロッパにおける魔術とか数秘術にとても大きな影響を及ぼしました。
ピタゴラスはどのような時代に生まれ、どのように数学や哲学の世界に入っていったのでしょうか。詳しいピタゴラスのお話はこちら▼
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ピタゴラス学派が『数』についてどのように考えていたか、長きに渡って語り継がれてきたピタゴラスのエピソードをご紹介します▼
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ピタゴラス の名言
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万物は数である
数がすべての現象に潜む証であり、比こそが世界に潜む宇宙の調和を表している。「宇宙は比によって支配されている」「万物は数なのだ」