PROFILE:No. 15 地動説を唱えた近代科学の父

ガリレオ・ガリレイ

  • 時代 1564 - 1642
  • 出身地 イタリア
  • 肩書き 天文学者・物理学者・哲学者。近代科学の父
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ガリレオ・ガリレイ とは?

イタリアのピサ生まれ。近代物理学(自然科学)の創始者であり、ルネサンスの代表的な科学者。
ケプラーやニュートンが数学を天空の運動に応用したのに対し、ガリレオは数学を地上の運動に応用しました。

時代背景 ガリレオ・ガリレイ が活躍した時代はどんな時代?

ルネサンス期のイタリアは、地中海交易で巨額の富が集まり、ヨーロッパの文化の中心でした。しかし時代は地中海に限定されていた時代から、インドやアメリカ航路が開発され大航海時代に入っていました。コロンブスやバスコダガマ、マゼランなどが活躍した時代です。ガリレオが生まれたのは、ミケランジェロやレオナルド・ダ・ヴィンチなどの芸術家が活躍したルネサンス期が終わろうとしていた時代です。

ガリレオの逸話:振り子の等時性の発見

ある日、ガリレオはピサの大聖堂で行われるミサに列席していました。ガリレオは教会のオルガンのしらべに合わせてシャンデリアが揺れるのを眺めていました。突然扉が開くと、シャンデリアは風で大きく揺れます。しかしシャンデリアの揺れはオルガンのリズムと合ったままです。ガリレオは自分の脈で揺れの時間を測ってみると、揺れが大きくても小さくても時間は一定であることを発見したといいます。

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ガリレオの逸話:ピサの斜塔での落下実験

当時の自然哲学の教授たちは古代ギリシアの哲学者アリストテレスの自然学を信奉していました。その自然学では、「ものの落下する速さは、重いものほど速い」というものでした。大衆の見守る中、ガリレオはピサの塔の最上階から、鉄製の球と木製の球を同時に落とします。球が同時に地面に着くと観衆は大喝采を送り、自然哲学者たちは苦虫をかみつぶしたような顔をしていました。これは伝記の中のお話で、事実とは少し異なるようです。

望遠鏡の製作と天体観測

ガリレオは天文学や力学の多くの業績を残しています。天体望遠鏡の作成は、大きな転機となりました。ガリレオは自ら積極的に望遠鏡の制作にかかわり望遠鏡を完成させました。ガリレオはまず月に望遠鏡を向けました。

地動説:それでも地球は回っている

ガリレオはコペルニクスが唱える地動説を支持し、この説がキリスト教の教理に反しているということで異端裁判にかけられました。

この頃の宇宙観と宗教観とはどのようなものだったのしょうか▼

関連記事以下の記事で詳しく解説しています++。

ガリレオ裁判の真相[vol.1] :“近代科学の父”ガリレオの生涯

ガリレオ・ガリレイ の名言

数学は神の母語である

ガリレオの言ったとされる「数学は神の母語である」という言葉は「神がこの世の中を数学という言語を使って設計された」という意味であり、ガリレオ自身も「神の御業でなければこんな美しい数式が成り立つはずがない」と考える敬虔なキリスト教徒でした。

それでも地球は回っている

ガリレオは地動説を唱え、宗教裁判で有罪となっています。ここで彼が残したとされるフレーズはとても有名です。 ガリレオはコペルニクスの地動説を支持するいくつかの証拠を示しましたが、聖書を至上のものとする異端審問官は「地動説など異端の証拠だ。この説を破棄しないなら拷問にかけねばなるまい」と脅します。老齢のガリレオは従うしかありませんでした。ただそっと「それでも地球は回っている」とつぶやくのでした。

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