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グレゴリオ暦 とは

グレゴリオ暦とは

1582年にローマ教皇グレゴリオ13世により導入された暦。ユリウス暦を改定して作られたもので、現在私たちが使っている暦です。

ユリウス暦とは1年を365日とし、4年に1回1閏年を設ける暦です。つまり、数学的にいうと1年を 365.25日とする暦のことです。春分の日はユリウス暦で「3月21日」と決まっていました。しかし16世紀になると実際の季節と暦にずれが生じ、春分の日は10日も早くなっていました。そこでグレゴリオ13世は新しく暦を制定し直したのです。それまで使われていたユリウス暦から進みすぎた10日間を取り除き、1582年10月4日の次の日を15日とし暦を調整ました。

さらに次の規則に従って、閏年を設定することに決めました。

(a)  4の倍数の年は閏年とする。
(b)  ただし、100の倍数の年は閏年としない。
(c)  しかし、400の倍数の年は閏年とする。

後の条件の方を優先します。たとえば 2000年は4の倍数、100の倍数ですが400の倍数でもありますから閏年です。2100は閏年としません。

グレゴリオ暦

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グレゴリオ暦改定の歴史

グレゴリオ暦の元であるユリウス暦の基本的な枠組みはエジプト暦から取り入れたものでした。エジプト暦は、1ヵ月が全部30日に統一されており、最後に5日の付加日を付け加えるという美しいものでした。しかし現在の暦は 28日、30日、31日の月が不規則に並んでいます。しかも不思議なことは、閏日を挿入するのが年の終わりではなく、2月という中途半端な月です。なぜこのような変則的な暦になったのでしょうか▼

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第5回 ローマの暦:カエサルが導入したユリウス暦

グレゴリオ暦が設定された16世紀は、暗い暗黒の中世を抜け出し、ヨーロッパが大きく発展しようとしているときでした。グレゴリオ暦はどのような状況下で制定されたのでしょうか▼

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第13回 グレゴリオ暦:ユリウス暦の改良

日本への導入

グレゴリオ暦が日本に導入されたのは明治になってからです。明治5年11月9日、明治政府は改暦の詔書しょうしょを発表しました。
来たる12月3日をもって明治6年(1873年)1月1日とする
旧暦の明治5年12月3日が新暦の明治6年1月1日となったのです。日本では大きな混乱もなく新しい暦が受け入れられました。しかし、グレゴリオ暦は1582年に制定されてから世界中に広まるまでに非常に長い年月がかかっているのです。歴史を遡ってみましょう▼

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第14回 革命暦とグレゴリオ暦

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