
「速度=距離÷時間」。この公式を知っているからこそ、気づかない謎がある。
落下するボールのように、速さが刻々と変わる運動の「速度」とは、いったい何を意味するのか? この問いに、ガリレオ・ガリレイは30年以上向き合い続けた。
本書は、その試行錯誤の軌跡を、個性豊かなキャラクターとの対話形式でたどる数学史読み物です。教科書に載っている「落下の公式」が、どんな実験と思考の積み重ねで生まれたのか。「瞬間の速度」という概念を定義することが、なぜそれほど難しかったのか。「速度とは何か」を30年以上問い続けたガリレオの思考を追体験し、問いに挑み続ける姿勢の意味を知ることができます。
本書のユニークな仕掛けとして、登場人物のカズオがガリレオの「誤った仮説」に思わず共感してしまう場面があります。「その考え方、わかる気がする」――その感覚を通じて、500年前の科学者が陥った思考の罠が、歴史の話ではなく自分ごととして迫ってきます。
全編、ポゥじい・スウカ・カズオの対話形式で進みます。シリーズ初めての方でも楽しめる、単体で完結した一冊です。
「速度=距離÷時間」という当たり前の公式の裏にある、30年間の試行錯誤をたどります。
カズオがガリレオと同じ間違いにぶつかる場面を通じて、歴史上の難問が「自分ごと」として感じられます。
対話形式で一歩ずつ進むので、教える側にとっても「説明の材料」が見つかる一冊です。
現代では当たり前になっている「速度」という考え方も、ガリレオの時代には存在していませんでした。近代科学の原点となった問いをたどります。
登場するキーワードピサの斜塔の逸話、ガリレオ博物館の実験装置、落体実験などを紹介します。
ガリレオも最初から正解にたどり着いたわけではありません。試行錯誤や誤った仮説をたどることで、科学が生まれる過程を追体験できます。
登場するキーワード地動説を説明しようとした「潮汐理論」、振り子の実験なども登場します。
「瞬間の速度」をどう定義するかという難問に、ガリレオはどのように挑んだのでしょうか。速度という概念が形づくられていく過程をたどります。
登場するキーワード時間平方則、等速運動の定義、「速度=距離÷時間」が生まれるまでの道のりを紹介します。
「ピサの斜塔」伝説の真相から入り、ガリレオが30年以上向き合い続けた「速度の正体」という謎の輪郭を描く導入章。
ガリレオ博物館に実在する、鈴のついた実験装置を通じて、「落下距離は時間の2乗に比例する」という〔時間平方則〕の発見を追体験します。
大砲の弾を水平に飛ばす実験を通じて、落下運動と水平運動を組み合わせた検証の過程を描きます。
振り子の等時性を手がかりに、ガリレオが「落下理論」の出発点をどう見出していったのかを追います。
台から水平に飛び出す物体の実験を通じて、「速度」という捉えどころのない量を測る手がかりを探ります。
ガリレオが地動説の証明として持ち出した「潮汐理論」――今では誤りとされる説を紹介し、誤りを経て科学が進歩していく道筋を描きます。
「等速運動」という、今では当たり前の概念が、当時どのように整理されていったのかを解説します。
実験で得られた断片的な事実を、ひとつの理論としてまとめ上げるまでの長い道のりを描きます。
「瞬間の速度」をどう定義するかという難問に、ガリレオ自身が行き詰まる様子を正直に描く、本書屈指の山場です。
本書全体を振り返り、続編『ガリレオの挑戦②』――幾何学による証明編――への橋渡しを行います。
本書は終始、ポゥじいたちの会話で進みます。冒頭の一場面をのぞいてみましょう。


















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