昔の人はどうやって長さを測ったの? 古代から続く「体のものさし」

やさしい 幾何
昔の人はどうやって長さを測ったの? 古代から続く「体のものさし」
スウカ昔の人はどうやって長さを測っていたんだろう?今みたいに定規なんてなかったよね……。使っている単位も違っていたのかな?

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Q. 昔の人はどうやって長さを測っていたの?

家を建てるにも、服を作るにも、基準となる「ものさし」が必要です。今では100円ショップでも「メジャー」や「定規」が簡単に手に入ります。そんな便利な道具がなかった時代、どうやって物の長さを測っていたのでしょうか?

A. 自分の「体」をものさしにして測っていました

大昔の人々は、指の幅、足の大きさ、腕の長さなど、体のパーツを「長さの基準」として使っていました。これを「身体尺(しんたいじゃく)」と呼びます。

現代で使われている単位にも、身体尺に由来するものが残っています。

欧米で使われる「フィート」:英語で「足」を意味する「foot」の複数形です。その名の通り、「かかとからつま先までの長さ」が基準になりました。

日本で古くから使われる単位「寸」「尺」:親指の幅をもとにした「寸」。「寸」を10個集めた長さが「1尺」で、現在の単位ではおよそ30cmほどになります。

カズオなるほど、自分の体ならいつでもどこでも測れて便利そう!……あ、でも、体の大きさって人によって違うよね?背が高い人と低い人で、測る結果がズレちゃったりしなかったのかな……?

単位は「王様の腕」で決まった!? 古代エジプトの長さの基準

古代エジプトでも、体の一部を基準にした長さの単位が使われていました。主に、次のような単位があります。

デジット(指の幅):人差し指の横幅ほどの長さで、もっとも小さな単位です。パーム(手のひら):親指を除いた4本の指の幅で、4デジット分にあたります。キュビット(肘から中指の先):肘から中指の先までの長さで、7パームからなります。

デジット・パーム・キュビットの長さの関係

古代エジプトでは、特にこの「キュビット」が重要な基準でした。神殿やピラミッドを建てるときには、ファラオが定めたキュビットをもとに、長さを測っていたのです。時代が変わると1キュビットの長さは変わりますが、一定の期間であればエジプト全体のどこでも共通の基準が使われました。測る人によって長さがバラバラにならないよう、共通の単位を使う工夫が生まれていったのです。

スウカへぇ〜。王様の腕の長さを基準にしてたんだね。ピラミッドみたいな巨大な建物もそうやって測っていたのか……。長さの測り方って時代や場所によって違っていたんだね。

古代ギリシアでは、単位がバラバラだった

古代ギリシアは、いまのように国としてまとまった領土ではなく、東地中海沿岸に点在するポリス(都市国家)の集合体でした。それぞれのポリスでは、使われる単位(度量衡)が異なっていたのです。しかも単位は時代によってもしばしば変わり、同じ名前の単位でも、場所が違えば長さが違う、ということも珍しくありませんでした。

長さの考え方も統一されておらず、2進法、10進法、60進法といった異なる単位系が混在していました。このため数を扱うにはとてもややこしい状態だったと考えられます。

今のようにどこでも同じ長さを表せるメートルのような共通の単位は、存在していなかったのです。メートル法が登場するのは、ずっと先の18世紀末になってからのことです。

ポゥじい現代のわしらは「1メートル」と言えば世界中どこでも同じ長さを想像できるが、古代ギリシアはそうはいかなかった。ポリスごとに単位が違う、なんとも不便な時代だったんじゃな。

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