
三大数学者の一人。万有引力の法則で知られる天才
万有引力の法則などを発見したイギリスの数学者。三大数学者の一人。微積分学の創設者の一人。
「りんごが木から落ちるのを見て、万有引力を発見した」
ニュートンが活躍した時代は、「科学革命」のまっただ中。
代表的な業績を、関連する連載・記事とあわせて紹介します。
ニュートンが「リンゴの落ちるのを見て万有引力を発見した」という話は有名ですが、三大数学者の一人とされるガウスがこの話を聞き「ニュートンがこの話をしたのは、バカを相手に話していることに気づいたからだ」と述べています。
「ニュートンは、りんごが木から落ちるのを見て万有引力を発見した」
この話はあまりに有名ですが、そこには“科学の時代”の幕開けを象徴する深い意味が隠されています。ある日、ニュートンが庭でくつろいでいたとき、1つのりんごが木から地面に落ちるのを目にします。その瞬間、彼はふとこう考えました。
「あっ、そうか。月も地球に落ちているのだ——
月が地球に落ちる力と、地球から飛び出そうとする力がつり合っているから、あの軌道を描いているのだ。太陽や惑星など、宇宙の壮大な現象も、地上のりんごの落下も、すべて同じ単純な法則に支配されているのではないか?」
この洞察こそが「万有引力の法則」の発端となり、やがて『プリンキピア』でその理論が打ち立てられていきます。
自然現象を“神の意志”ではなく、“普遍的な数理法則”で説明しようというこの姿勢は、まさに“科学の時代”の到来を告げるものでした。
ニュートンが歴史的名著『プリンキピア(自然哲学の数学的諸原理)』を著すきっかけは、意外にも一人の訪問者との会話でした。
ある日、天文学者エドモンド・ハレーがニュートンを訪ねてきます。彼はケプラーの惑星運動の法則に関する疑問を投げかけました。ニュートンはすぐに、理論的にその法則を導けると答えたのです。
その返答に感銘を受けたハレーは、ニュートンに王立協会での講演を勧めますが、彼は講演ではなく一冊の書物にまとめることを選びました。こうして約2年の歳月をかけて執筆されたのが、『プリンキピア』です。これは単なる観察の記録ではなく、自然界の運動を支配する根本的な法則を厳密に定式化した、科学史上最も偉大な書のひとつとされています。
この書物でニュートンは、単に「物体は互いに引き合う」と述べるだけではありません。引力が距離の二乗に反比例すること(逆自乗則)などを数学的に定式化し、そこから惑星の運動や潮の満ち引きに至るまで、多くの自然現象を論理的に導き出しました。
興味深いことに、彼はすでに微積分法という強力な道具を自ら開発していたにもかかわらず、『プリンキピア』ではそれを用いず、あえてユークリッド幾何学に基づく古典的な手法で記述を行いました。
この選択は、当時の学術界への配慮でもあり、同時に古代ギリシア以来の伝統を受け継ぎながら、新しい時代を切り拓く橋渡しでもあったのです。
アイザック・ニュートンは、ライプニッツと並んで微分積分学の創始者として知られています。
彼がケンブリッジ大学で学位を修得した直後、1665年、ロンドンでは黒死病(ペスト)が猛威をふるい、大学は一時閉鎖を余儀なくされました。ニュートンは故郷ウールスソープに戻り、ほとんど人と接することのない約2年間を過ごします。
この隔離期間中、彼は学問に没頭し、人生でもっとも創造的な時期を迎えました。
微分積分学の基礎理論、光と色に関する光学的考察、そして後に「万有引力の法則」へとつながる天体運動の洞察——これらニュートンの偉大な業績の多くは、この2年間に芽吹いたとされています。
この期間は後に「驚異の年(Annus Mirabilis)」と呼ばれ、近代科学の夜明けを象徴するエピソードとして語り継がれています。
科学革命の英雄、近代物理学の祖――
そんな称号に包まれたニュートンですが、彼の真の姿はもっと複雑で、神秘的です。
経済学者ジョン・メイナード・ケインズは、晩年に手に入れたニュートンの未公開文書を読み解いたうえで、こう語りました。
「ニュートンは近代人ではない。彼は最後の魔術師、最後のバビロニア人、最後のシュメール人であった」
錬金術、神学、占星術…
ニュートンは現代的な科学者であると同時に、古代の神秘思想にも深く傾倒していたのです。
科学と魔術、理性と神秘――そのあいだに立ち続けたもうひとりのニュートン像を知りたい方は、ぜひこちらの記事もご覧ください


ニュートンと並び、微分積分学の創始者とされる人物です。両者はほぼ同時期に独自に微積分を構築しましたが、どちらが先に発見したかをめぐって激しい論争(優先権争い)に発展しました。
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ケプラーは惑星運動の三法則を発表し、後のニュートンに決定的な理論的ヒントを与えました。ニュートンはケプラーの法則を、万有引力の法則から導けることを証明し、それによって天体の運動が一つの自然法則で説明できることを示しました。
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ニュートンが公然と尊敬を表明した数少ない先人の一人。力学の基礎(慣性の法則)を築き、自然現象を数学的に扱う手法を発展させた先駆者です。
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