「ガリレオの挑戦」全2巻、7月24日ついに発売 ― 30年越しの謎解きを、実験と数学の両面から
物を落とすと、だんだん速くなる。
当たり前に思えるこの現象に、ガリレオは30年という歳月を費やしました。最終的にたどり着いた答えは「v=at」――速度は時間に比例して増える、という高校物理でおなじみの一行です。
なぜそんなに時間がかかったのか。そして、どうやってそこにたどり着いたのか。
7月24日(金)発売の新刊『ガリレオの挑戦』全2巻は、この問いを追いかけるシリーズです。発売を前に、読みどころを少しだけご紹介します。
第1巻:斜面の上で見つけた規則性
ガリレオが挑んだのは「落下する物体はどう動くか」という素朴な問題でした。ところが自由落下はあまりに一瞬の出来事で、当時の観察手段ではとても追えません。
そこで彼が考えたのが、板を斜めに立てて球を転がすという方法です。角度を緩やかにすれば、落下運動を引き伸ばして”スローモーション”のように観察できる――このアイデアが出発点でした。
根気強く実験を繰り返すうち、ある数の並びが浮かび上がってきます。「1、4、9、16……」経過時間の2乗と、転がった距離が比例していたのです。これが後に「時間平方則」と呼ばれる法則です。ガリレオはこの規則性を何度も実験で裏付けましたが、「なぜそうなるのか」という理屈にはまだ手が届いていませんでした。
見えない量、「今この瞬間の速さ」
時間平方則の裏にある理屈を説明するには、「速度は時間に比例して増加する(v=at)」という考え方が必要でした。けれど当時、正確な時計はおろかスピードメーターに相当する道具もありません。
それ以前に、そもそも「一瞬の速さ」とは何なのか、という根本的な問いが立ちはだかります。速さは距離÷時間で決まるものですが、幅がほとんどない「一瞬」に対して、この定義はどう当てはめればいいのか。ガリレオはここで長く足踏みすることになります。
第2巻(7/24発売):古代の道具が近代科学を支えた
この行き詰まりをどう突破したのか――第2巻で描かれるのは、その道のりです。
鍵になったのは、意外にも1800年以上前の道具でした。ユークリッドが体系化した比の理論です。この古代ギリシアの幾何学を応用することで、ガリレオは刻々と変わる速度を論理的に扱う手段を手にします。
「v=at」というシンプルな式の裏側には、古代と近代の数学をつなぐ橋が架かっていた――その橋がどんな構造をしているのか、ポゥじい博士とカズオ・スウカが一緒にたどっていきます。
2冊読むと見えてくること
第1巻は実験でパターンを見つけるガリレオの試行錯誤、第2巻は数学で理屈を組み立てる古代の知恵の転用。2冊を通して読むと、近代科学がどう産声を上げたのか、その全体像がつながって見えてきます。
キャンペーンのお知らせ
7月24日(金)〜7月28日(火)の5日間限定で、『ガリレオの挑戦1』『ガリレオの挑戦2』を2冊同時50%OFFにてご提供します。2冊セットで読むことで、ガリレオが30年かけて挑んだ物語が一続きになってつながります。この機会にぜひお試しください。
